人気ブログランキング | 話題のタグを見る

離乳食

4ヶ月半ばから離乳食を少しずつ進めていました。
最初は、哺乳瓶で、スープやうすめた味噌汁を。
このごろは、椅子に座って、パンがゆやマッシュポテトや卵などをスプーンから食べます。
口元にスプーンを持っていくとアーンと大きく口を開けることもあるし、好きなものだと、次のひとさじを催促することも。

古い本だけど、松田道雄さんの「育児の百科」は、新米ハハの肩の力を抜いてくれます。
この本では、離乳食の説明として、

日本の伝統的な離乳法は、「ありあわせ離乳」であった。
(ありあわせ離乳とは、特別の離乳食献立を用意しないでおとなの食事のなかで赤ちゃんに食べられそうなものをその日その日に与えてゆくやりかた。赤ちゃんの好みを尊重する)
明治以前にこの方法でうまくやっていけたのは、日本の母親の母乳分泌量が多かったから。明治になり、文明開化の影響で都市の母親の乳が出なくなった。そうなると、以前の「ありあわせ離乳」では栄養不良になる赤ちゃんが出てきた。
そこで、母乳があまり出なくなっているのに、ありあわせの離乳食をほんの少ししか与えない母親に、もっとしっかり離乳食をやりなさいという意味で、日本の小児科医は離乳食献立をつくってよりどころをしめした。


という内容のことが書かれています。
そして、5~6ヶ月児の項目では、

離乳への道はひとつではない。
というタイトルを置いて、

離乳をあまりかたくるしく考えることはない。目的は1歳前後に家族のみんなと食卓をかこんで食事できるようにしていくこと。そのやり方は千差万別である。

主食はあくまで母乳やミルク。献立表には必ずかゆを食べるように書いてあるが、主食は米でなければならぬと思うのは一種の国粋思想である。

かゆは一生食べるものではない。ほんの1~2ヶ月と思っていていい。1年までにはごはんにうつっていくことが目標。かゆを食べようが、フレークがゆを食べようが、将来何のかわりもない。
(6~7ヶ月児のページでも)主食はミルクや母乳。離乳食は、おけいこのつもりでいい。

既製品の離乳食をつかうことに賛成である(赤ちゃんがいやがらないとして)。既製品をつかうことの利点は、調理につかう時間を最小にして、あまった時間を育児に使えること。(※季節や気候がきびしくなければ、この月齢ならばもう、一日3時間は外気のなかで過ごさせたい、と著者はこの本の中で言っています)

毎日量をおおくしていかねばならないと思うことはない。暑くてあまり食べない日もあるし、きげんがよく、おかずもおいしくてたくさん食べる日もある。度をすごさぬ程度に赤ちゃんにまかせていい。

(6ヶ月前後の赤ちゃんについて)
かゆの栄養価はひくい、成長に必要な動物性タンパクがない。
半月から1ヶ月ほど卵やじゃがいもなど形のあるものを食べるけいこをした赤ちゃんは、この月になって魚やレバーを食べるのがふつう。が、きらいなものは、栄養価がどうあろうと、やる必要はない。


また、

(離乳期だからと深夜に赤ちゃんが泣いても母乳をやらないで抱いてあやし自分のお乳は張って痛いという母親について)
おそろしく無駄なことをしたものだ。夜に目がさめた赤ちゃんを即座に眠らせる天の授けた道具をもっていて、これを使わないのはどうかしている。
なーんてことも書いてあったりして。

この本が古くても古くなくても、もともと育児や離乳食への考え方は国(文化)によっても個人によっても色々なので、ここに書かれていることを参考にするかどうかは人それぞれ、ということに変わりはありません。著者自身もあとがきで、「もともと育児は風習である。生き方がかわれば育児もかわらないわけにいかぬ」と書いています。
でも、私たちの親世代がこの本をよく読んでいたということは、私たちの中にはこうやって育ってきた人も多いわけですね。
離乳食、気楽にやりましょー。

離乳食_f0120980_937679.jpg離乳食_f0120980_9371368.jpg←冷凍しておいたマッシュポテトを温めたり、パンがゆを作ったりするのに、野田琺瑯のバターウォーマーを使ってます。
Commented by miyuki at 2008-02-13 10:13 x
私はまさにこの本で育ったそうです~♪
私も相当「育児書タイプ」の子供だったようで、
この本を見て解決しなかったことがないそうです(笑

キョウタン、かなり粒のあるものも食べてますねー。
ナオはまだ、上手い具合に粒を吐き出します。
逆に感心します。

今は、母乳以外の味があるということと
食事は楽しいということがわかってくれたらいいなーと
のんびりやってます。
Commented by medeco at 2008-02-13 13:18
miyukiちゃん>
私の親もこの本を頼りにしたらしいよ~。
実家にあるはずだけど、見つからないので、
図書館で借りてきて読んでます。
キョウタンは大人が食べても美味いと思うものはよく食べるけど、
大人は食べないけど赤ちゃんにはいいかなと思ってやってみると
あんまり食べなかったりしてます。
おかゆはまだあげたことないんだけど、どうかなあ。
パンがゆもそれほど好みではないみたい。
卵黄(目玉焼き、炒り卵)とか、しじみ汁、牛ポトフ、クリームチーズあたりはよく食べてるよ。
鶏レバーペースト+りんご煮、も、よく食べたな。
(↑ふつーに考えるとまずそうだけど、フレンチっぽく考えると美味しそうかなと思い、あげてみました。笑)
キョウは、始めて数週間経った頃から、食べる意欲をしめすようになったかなー
Commented by MIYUKI at 2008-02-13 19:17 x
そうそう。
バターウォーマーいいね!!
小さいミルクパンを買おうかと思っていたけれど、
こっちの方が便利そう。
冷凍した離乳食をレンジでチンすることに
抵抗があったんだ~。
探してみようかな。
Commented by medeco at 2008-02-13 19:32
バターウォーマー、自由が丘のグランシェフで買ったの。
まだ在庫あると思うよ!
琺瑯だから保温性が高いのもよいところ。

そうそう、そういえばキョウタンもアーンと意欲を見せて口に入れても
そのあと吐き出すことしょっちゅう。でも、嫌だからとは限らず
食べるのが下手なだけみたい??
もう一度入れるとちゃんと食べることもあるよん。
眉間にシワ寄せながらも、再度アーンするんだよね。。。食いしん坊なのか?
Commented by comomo at 2008-02-14 12:06 x
お口のまわりにいっぱい付けて食べている様子、かわいいですね!
もう乳児から幼児へと移りつつある時期なんだなぁと
ほんのちょっぴり、しんみり眺めてしまいました。

我が家は先日ようやく開始しました。
口をアーンとする事は覚えたみたいで、
そんな成長の一歩に、おお!と感動しています。

このバターウォーマー、購買欲をそそられますね。カワイイ♪
私は、栗原はるみさんのお弁当用フライパンを使って
冷凍してあったものを湯煎にかけたり、
そのまま温め直したりしていますが
これはちょっと、テーブルにはそのまま出しにくいです。
Commented by MIYUKI at 2008-02-14 17:04 x
バターウォーマーのお店、
教えてくれてありがとう!!

キョウタンはエネルギッシュなモノ食べてますね。
ウチは、一般的におかゆと野菜で、
お年寄りのための介護食みたいですー(笑
Commented by medeco at 2008-02-15 08:58
comomoさん>
>もう乳児から幼児へと移りつつある時期なんだなぁと
これ、本当にそうですね。
5ヶ月を過ぎた辺りから私も日々実感していました。

アーンしている顔ってかわいいですよね^^
なかなか自分ひとりで食べさせているときは写真とれないですが。。
(といいつつ、今朝は撮っちゃったけど)

ほうほう。お弁当用フライパンですか。
小さめでちょっと深めなんですね!
私も最初は小さいフライパンかミルクパンを・・・と探していて、
このバターウォーマーを見つけたのでした。
時間がないときは、ガラス容器のなかで湯煎したまま
テーブルに出してしまったりもしますが、けっこう絵になってます。
(キョウが手を使い出したら危ないかな)
Commented by medeco at 2008-02-15 09:01
miyukiちゃん>
あはは~。介護食って、そのとおりかも!
ここでも赤ちゃんとお年寄りの共通点が(笑
キョウタンは、動物性タンパク優先で離乳始めてます。
そのうち、かゆデビューしまーす。
てか、保育園行く前にミルクデビューもしないとね。。
名前
URL
削除用パスワード
by medeco | 2008-02-12 09:57 | キョウ5ヶ月 | Comments(8)

東京在住。毎日リモートワーク。歌舞伎・文楽、ラグビー観戦、旅、からだ周り、料理・ゴハン好き。息子は16歳。


by medeco
カレンダー